「うちは設備も古いし、油臭い町工場だから若い子なんて来ないよ……」
栃木県にある従業員15名の金属加工会社様。長年、地元のハローワークや安価な求人誌だけに頼っていたものの、ここ数年は応募ゼロ。現場の高齢化が深刻な悩みでした。
しかし、原稿の「切り口」をガラリと変えたところ、わずか2ヶ月で20代の未経験者2名と、即戦力の経験者1名(計3名)の採用に成功しました。
今回は、大手メーカーに埋もれていた小さな町工場が、いかにして求職者に選ばれる存在になったのか、その裏側を公開します。

1. 失敗の原因は「条件」ではなく「仕事の見せ方」
最初のヒアリングで代表が仰っていたのは、「大手に比べて給料も高くないし、工場も綺麗じゃないから」という言葉でした。
ですが、既存の求人票を見てみると、職種名は単に「金属加工スタッフ」、仕事内容は「NC旋盤の操作および付随業務」とだけ書かれた、典型的な「素っ気ない求人」でした。これでは、どんなに良い会社であっても求職者の目に留まりません。
私が着目したのは、大手にはない「ものづくりの面白さ」と「職場の居心地の良さ」でした。
2. 採用を成功させた3つの原稿改善ポイント
① 「具体的に何を作るのか」をワクワクする言葉にする
ただの「金属加工」ではなく、「誰もが知っている有名なテーマパークの遊具パーツを作っています」という事実を前面に押し出しました。
「自分が削った部品が、多くの人を笑顔にしている」という手応えは、ものづくり好きの若手に強く刺さるフックになります。
② 「未経験の不安」を先回りして消す
「NC旋盤」と言われても未経験者にはピンと来ません。 原稿には「最初は図面の読み方から。社長がマンツーマンで教えるので、プラモデル感覚で始められます」と記載し、応募のハードルを極限まで下げました。
③ 「社風の良さ」を数字と写真で証明する
「アットホームです」という曖昧な表現をやめ、「有給消化率85%」「残業は月平均5時間以下(定時17時半退社)」という具体的な数字を記載。社長と若手スタッフが作業着で笑い合っている写真をメインに設定しました。
3. 結果:応募が殺到し、狙い通りの若手&経験者を獲得
原稿を切り替えてから1週間で、最初の応募が到着。
- 20代未経験者2名:「残業が少なく、技術をイチから学べそうだったから」
- 30代経験者1名:「大手の量産系作業に疲れ、ここなら面白いモノづくりができると思った」
結果として、目標を上回る3名の採用が決定。「うちみたいな会社でも選んでもらえるんだ」と、社長も驚きを隠せない様子でした。

まとめ:あなたの会社の「当たり前」は、誰かの「働きたい理由」になる
「うちにはアピールできるような魅力がない」と思い込んでいる企業様は非常に多いです。しかし、プロの視点で深掘りすれば、どんな会社にも必ず求職者に刺さる「宝物」が眠っています。
大切なのは、その魅力を正しく言語化し、適切な求人サービスや代理店を通じて届けることです。
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